日記

40代大きいお友達の日記

挫・人間との出会い

私が今一番好きなバンド、挫・人間について書いてみようと思います。

 

彼らとの最初の出会いは2015年夏でした。

我が家は旅行に行くとき、「その時に自分がハマっている曲」のプレイリストを作り、それを道中の車の中で披露するという決まりになっていて、

そのときに夫がプレイリストの最初に入れてきた曲がこれ。

 


挫・人間「下川最強伝説」

 

・・・これはびっくりしました。iPodのスタートボタン押したらいきなり

「弱者の味方下川です!」ときた・・・

歌詞がなんかスゴイけど楽しくなってきた。。。!

 

プレイリストはその後「人類」「セルアウト禅問答」と続きました。

「人類」でこの人会社でなんか嫌なことあるんかしら・・と夫のことが心配になってきつつも自分も高校のときめちゃくちゃ学校のことイヤだったよなーと共感してきて、

「セルアウト禅問答」の、

「最後のナゴムの遺伝子と言われてここまでやってきた、グミチョコ読んでた青春を今すぐ肯定したいんだ」

のところで、

中3で有頂天にはまりナゴムギャルになりそこねたことを悲しみ、20代のときにグミチョコレートパインに勇気付けられてきた自分とリンクして

このバンド私も好きかも!!!と思いました。

 

その後、2015年10月24日に、新宿red clothで当時私が超はまっていた忘れらんねえよと挫・人間が対バンするという情報を入手しました。

うちの夫は在宅派で普段はライブには行かないのですが、せっかくだからダメもとで誘ってみたら、生の下川さんを観たいという気持ちがかなり強かったらしく、珍しくOKで一緒に行くことに。

それで初めてライブ見たらめちゃくちゃ気持ち悪くてめちゃくちゃかっこよかった!!!!!


挫・人間-天使と人工衛星

この目玉のニット最高です。また着て欲しい。

 

下川最強伝説の除霊MCもそこで初めて聞いて、笑いながらもなんか感動しました。

 

ライブ見てすっかり大好きになったので、Tシャツ買おうと思って次の忘れらんねえよのセッティング中に物販に買いに行きました。

当時新発売だった少女マンガ風の3人の絵が描かれたTシャツを買ってルンルンしてたら後ろから下川さんがフロアにでてこられたので思わず「ライブすごくよかったです!!Tシャツ買いました!!」と話しかけたら、

ステージとは違ったすごく爽やかな笑顔で「このTシャツなんかすごく臭いんですよ。」と教えてくださいました。

(その後かいだら本当にめちゃくちゃ臭かった。3回ぐらい洗濯したら直った)

 

忘れらんねえよのライブ後、やっぱりCDも欲しいしワンマンも行きたい!!と思ってまた物販行って「苺苺苺苺苺」とワンマンのチケットを買いました。

夏目さんが売ってくださったみたいなんですが(夫が後で気づいた)、ステージとは印象が違っていて気づかず普通に買い物してしまったことを今で後悔しています。あの頃まだモヒカンじゃなかったんだよなー

 

その後2015年11月25日の新宿LOFTのワンマンに行きました。

まず客層が今まで行ってきたライブと違う。一人で来てる人がめちゃくちゃ多くて友達と話してる人もほとんどおらずシーンとしてる。かといって暗いわけでもなく自分の世界を持っそうな人たち。居心地がよすぎる・・・!

ライブ中も暴れたりする人はいないしモッシュダイブもないし、でも一人ひとりがすごく盛り上がってて楽しんでるのがわかる。最高でした。

20代の自分がグミチョコレートパインを読んで救われたように、今の若い子達も挫・人間の曲やライブで救われているんだなってことがすごくよくわかった。

 

初めて生で「タマミちゃん」聴いてめちゃくちゃ怖かった。

「可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた」では究極の愛を感じて泣いてしまった

 

このライブで完全にファンになりました。

 

今から思えば当時は、挫人間に対して、昔の何者でもないことに悩んで悩んで生きづらくて人をねたんだり憎んだりして孤独だった自分を肯定してくれる存在として捉えていたと思う。

歳を取ったらいろんなことを諦めたり割り切ったりして気にならないことも多くなりそれなりに生きやすくはなって、生まれたときからうまくやってこれていたように錯覚していたけど、やっぱりそうでないことを実感することも多くて、そんな中、過去の自分を除霊してくれる存在に40にして出会えたことはとても貴重だったなと思っています。

 

そこからワンマンは必ず行くようになって今に至ります。

 

今は当時よりもっとハマってるんだけどその経緯はまたいずれ・・・